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『古本屋 タンポポのあけくれ』
片岡千歳 著 2,600円+税 随筆
ISBN978-4-904816-45-5 C0095 四六判変形函入 320頁 2023/10刊  
南国の小さな古書店の日々を綴った随筆集を約 20 年ぶりに復刊。
詩を愛する夫婦が 1963、高知に小さな古書店を開きました。「タンポポ書店」です。 店には詩集も並んでいましたが、それ以上に雑本が並び、入り口には 50 円均一の棚もありました。 生まれてきた3人の子どもを養うため、夫は長距離トラックに乗り、妻は店舗だけでなく、催事場やスーパーでも古本を売ります。 夫が病死しした後も、妻の片岡千歳さんは 2004 年まで、ひとりで「タンポポ書店」を続けました。 本書は 2004 年に片岡千歳さんが自費出版した随筆集の復刊です。古本好きには知られていた本ですが、発行部数が少なく、 長いあいだ入手困難の一冊でした。片岡さんの文章は生活に根ざした文章であり、あたたかみがあって、読む者の心を解きほぐします。 本書は現在ではなかなか見られない「貼り箱」をつかった、贅沢な仕様です。一度といわず、何度でも読み返していただけたらうれしいです。
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『上林曉傑作小説集 孤独先生』
上林曉 著
山本善行 撰
2,800円+税 小説
ISBN978-4-904816-44-8 C0093 四六判変形上製 416頁 2023/4刊  
昭和を代表する私小説作家、上林曉(1902―1980)。太宰治と同時期にデビューした作家は、心を病んだ妻を見つめ、 のちに脳溢血によって半身不随となったあとも、震える左手で小説を書き続けました。その不屈の精神がすなわち作品になっていることが、 作家の名を著名にしましたが、上林曉はいわゆる私小説以外にも、未来に残る美しい小説もたくさん残しています。 2011 年に制作した『星を撒いた街』は、作家のそうした美しい面に光を当て好評を博しましたが(4 刷、5500 部)、 本書は同じコンセプトでつくる小説撰集の続編です。装画は阿部海太さん。装丁以外にもカラー挿絵を 10 点収録した豪華な本です。 収録する短篇は初期の傑作「天草土産」ほか 10 点。本の大きさは新書サイズとほとんど同じです。432 ページ、ハードカバー、 背継ぎ表紙という瀟洒なデザインが、作家の瑞々しい作品の魅力を伝えます。
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『本屋で待つ』
佐藤友則、
島田潤一郎 著
1,600円+税 実録
ISBN978-4-904816-43-1 C0095 四六判変形上製 208頁 2022/12刊  
こんな本屋があったんだ。お客さんと書店員たちの胸打つ物語。
広島県庄原市にある書店「ウィー東城店」。店長の佐藤友則さんは赤字続きだったこの店を、 「お客さんの要望にこたえる」という姿勢を徹底して貫くことで、黒字化させます。こわれた電気機器の相談や、年賀状の宛名書き。 山間の田舎の書店に望まれることの多くは、高齢者たちの生活の相談にのることでした。それだけでなく、店は美容院を併設し、 エステルームをつくり、コインランドリーをもつくります。本書はそうした「書店の複合化」の物語である一方、 引きこもっていた若者たちが書店をとおして成長していく物語でもあります。 ある日、「学校に行けなくなった子どもを働かせてほしい」と相談され、それからウィー東城店にはそうした若者たちが次々とやってきて、 レジを担当し、棚を担当します。彼らはお客さんと接し、本と接することで次第に快復し、何人かは社員となり、 そのうちのひとりは佐藤友則さんの次の店長となって、店を支えます。装画、挿絵は『急がなくてもよいことを』で注目を浴びる漫画家、 ひうち棚さん。本屋の可能性を伝える、感動的な一冊です。
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『定本 本屋図鑑』
本屋図鑑編集部 編
得地直美 絵
2,000円+税 記録
ISBN978-4-904816-41-7 C0095 四六判上製 400頁 2022/7刊  
あらゆるタイプの本屋さんを紹介する、本屋本の決定版。
47 都道府県の本屋さんを文章とイラストで紹介した『本屋図鑑』は 2013 年に刊行され、本屋さん好きの間で大きな話題を呼びました。 そこには、ショッピングセンター内の本屋さんや、病院内の本屋さん、駅前の本屋さんといった、私たちの生活のすぐそばにある、 馴染み深い「普通の本屋さん」の姿が生き生きと映し出されていたからです。その刊行から 9 年、長く品切れていた『本屋図鑑』に、 新規取材 8 店をはじめとする新規原稿と、『本屋会議』で好評だった記事を加えた1冊が、この『定本 本屋図鑑』です。 日本の本屋さんの歴史がわかる「本屋さんの歴史」、「本屋さんの五〇年」といった本格的な文章から、「町の本屋さんの一年」 「知っておきたい本屋さん用語集」といったライトな文書まで、この 400 ページの大著を読めば、本屋さんの魅力がとことんわかります。 永久保存版のつもりで制作しました。
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『万感のおもい』
万城目学 著 1,600円+税 随筆
ISBN978-4-904816-40-0 C0095 四六判変形ヨコ上製 176頁 2022/4刊  
考えるヒント。創作のヒント。笑いのヒント。季節のヒント。
奇想天外な小説の書き手として知られる万城目学さんにはもうひとつの顔があります。それは、エッセイの名手という顔。 鋭い視点をもちながら、ユーモアを忘れない、小気味よいエッセイは、小説作品同様、多くのファンから支持されています。 本作『万感のおもい』は 2017年から 2021年の間に発表されたエッセイから、 42編をよりすぐった1冊です。 ゲラゲラ笑えるものから、思わず泣いてしまう一品まで、さまざまなタイプのエッセイを収録しています。 判型は四六版を横にした形で、カバーはついておりません。デザインの意味は、本を読むとわかるようになっています。
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『私の文学渉猟』
曾根博義 著 2,300円+税 随筆
ISBN978-4-904816-39-4 C0095 四六判変形上製 400頁 2022/1刊  
とめどない、文学の話、本の話、雑誌の話、昭和の話。
曾根博義先生(1940-2016)は知る人ぞ知る古書マニアです。内澤旬子さんの『センセイの書斎』(幻戯書房)の大トリを飾る塀式の書庫は圧巻で、 特に昭和初期のモダニズム関連の書籍・雑誌を集めてらっしゃいました。本書はその曽根先生の遺稿集です。 先生は近代文学、なかでも伊藤整を専門とする学者ですが、今回の『私の文学渉猟』では、研究色の強い原稿の収録は避けて、文学、古本探訪、 雑誌収集といった、読み物としておもしろい原稿のみを集めました。「索引がこんなに面白くていいのかしら」、「芥川龍之介と宇野千代」、 「文芸評論と大衆―昭和三〇年代の評論の役割―」、「『新日本文学全集』と戦争下の出版状況」、「第一書房版『ユリシイズ』の怪」など、 大盛りの 48 編収録の読み物アンソロジー。装画は「toji」などで活躍する樋口達也さん。たくさん売れる本ではないと思いますが、文学好き、 古書好きのみなさんがきっと喜んでくださる、やや厚めの1冊です。
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『第一藝文社をさがして』
早田リツ子 著 2,500円+税 評伝
ISBN978-4-904816-38-7 C0095 四六判変形上製 312頁 2022/1刊  
映画と詩と生け花の本を刊行した、戦前のひとり出版社の評伝。
第一藝文社(1936-44)は主に京都で活躍した戦前の出版社です。社主は中塚道祐。彼のほかに社員はいませんでした。 伊丹万作の最初の本(『影画雑記』、1937)や、アニメーション映画の評論の嚆矢ともいえる今村太平の『漫画映画論』(1941)、 杉山平一の詩集『夜学生』(1943)などの名著を刊行した第一藝文社とはいったいどんな出版社だったのか? 著者は遺族に会いに行き、図書館と古書店をとおして、その秘密を時間をかけて、ひとつひとつ解き明かしていきます。 そこにはひとりの編集者と作家たちの出会いがあり、大きな戦争がありました。地味で、無骨で、読み応えのある類書のない評伝。 装幀は、なんとオールカラーの布装。小川哲さんの絵を布に印刷し、本に貼り付けます。 さらにそこに半透明なカバーという凝った造本。きっと、美しい本になります。
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『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』
山下賢二 著 1,400円+税 音楽
ISBN978-4-904816-37-0 C0073 四六判変形上製 120頁 2021/7刊  
今年が作詞活動50周年のアニバーサリー・イヤーとなる松本隆さんと、京都の書店、ホホホ座の店主山下賢二さん。 ふたりは京都という土地で出会い、父と子ほど年齢が離れていながらも、深い友情で結びついています。親しい間柄だからこそ聞けた、 たくさんのこと。そこには、作詞のことも、伝説のバンド「はっぴいえんど」のことも含まれますが、それよりも、どう生きたらいいのか? という本質的な問いが対話の中心となっています。お金とはなにか? 成功とはなにか? 虚無とは? 友情とは? 恋とは? 本書は対談本ではなく、松本さんが語った言葉を山下さんが拾い、編集した松本隆版「強く生きる言葉」のような趣です。 過去を生きる人ではなく、いまを生きる人に届けたい1冊です。
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『未来の図書館のために』
前川恒雄 著 1,800円+税 図書館
ISBN978-4-904816-35-6 C0000 四六判変形上製 176頁 2021/2刊  
日本の図書館を改革した人が、最後に伝えたかったこと。 1960年代に東京の日野ではじまった日本の図書館改革。それは1台の移動図書館が市民の求める本を供給したことがきっかけです。 市民を教育するための図書館ではなく、市民が欲する本を購入し、取り寄せ、本をとおして市民と対話し、市民とともに成長する「身近な」図書館。 日野の図書館長であった前川恒雄は図書館の本が充実し、利用する市民が増えれば、そのことがよりよい社会につながっていくと信じました。 本書は2020年に亡くなった前川恒雄の遺稿集です。「日野市立図書館が目指したもの」という論考にはじまり、『移動図書館ひまわり号』 以外の仕事の私的で生々しい記録と、晩年まで滋賀県の会報で連載していた現在の図書館にたいする思いの3つによって構成されています。 図書館が大きく変容していこうとする今、最後まで図書館の可能性と未来について考えた、著者の言葉に耳を傾けたいです。
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『ブックオフ大学ぶらぶら学部』
武田砂鉄ほか 著 1,300円+税 エッセイ
ISBN978-4-904816-34-9 C0095 四六判並製 184頁 2020/11刊  
これまで論じられてこなかった、日本全国の本のある場所。 全国47都道府県に店をかまえ、本のある場所として、多くの読者に支持されている店ブックオフ。けれど「本屋さん好き」の間で ブックオフの名前が出ることはほとんどありません。業界からは敵視され、あるいは軽視されて、ブックオフとはなんなのか、 という問いは長年おざなりにされてきました。本書は、武田砂鉄さん、山下賢二さん(ホホホ座)、馬場幸治さん(古書ビビビ) などブックオフに日々通う9名がブックオフについて語り、書きおろした本です。 本書は今年の6月に弊社のインディーズレーベルである岬書店より刊行し、好評だった1冊です。夏葉社から刊行するこの普及版では、 あらたにあとがきを加え、仕様もカバーありに変更しています。風穴を開ける本、そしてとにかく楽しい本です。
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『レンブラントの帽子』
バーナード・マラマッド 著
小島信夫、浜本武雄、井上謙治 訳
装丁 和田誠・解説 荒川洋治
1,600円+税 外国小説
ISBN978-4-904816-00-4 C0097 四六判上製 160頁 2010/5刊  
アメリカ短編小説の傑作。1975年に集英社から刊行されていたものの復刊。
二人の男の心のすれちがいを「これ以上なく哀切に、精密に、劇的に、あたたかみをもって」(荒川洋治)描いた表題作、 戦争に行きたくない子とその子を見守る老いた父の心情を切々と描く『わが子に、殺される』、 O・ヘンリー賞を受賞した中編『引き出しの中の人間』の三編を収録。巻末に荒川洋治のエッセイを収録。
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永井宏 散文集 『サンライト』
永井宏 著 2,000円+税 エッセイ
ISBN978-4-904816-33-2 C0095 四六判変形上製 272頁 2019/9刊  
ものをつくること。表現すること。なにかを始めるときに読む言葉。
永井宏(1951-2011)を知っていますか。雑誌「BRUTUS」の編集者でありながら、美術作家であり、会社勤めを早くして辞めたあと は、海辺の町に小さなギャラリーをはじめて、たくさんの若い人たちに表現とものづくりを勧めた人。「生活」や「暮らし」という 言葉が今ほど手垢がついていなかったころに、いち早く、「自分たちなりの自由で身の丈にあった暮らし」を考え、「自分で作れる ものは試みてみる」ことを提唱した人。永井さんがいまのカルチャーに与えた影響は大きいですが、そのたくさんの著作は現在、 ほぼすべて絶版です。本書は、永井さんと親交の深かった信陽堂編集室の丹治史彦さんの手による待望のアンソロジー。我々はどこ から来て、どこへ行くのか。少なくとも、この本を読むと、なにかあたらしいことをはじめたくなります。
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『漱石全集を買った日』
山本善行、清水裕也 著
装画 武藤良子
1,300円+税 文学
古本
ISBN978-4-904816-32-5 C0295 新書判並製 216頁(うちカラー24頁) 2019/4刊  
古本を知らなかった青年が古本マニアになるまでの記録。
社会人であった関西在住の堅気の青年は、自分を変えたくて、読書をしようと思いつく。新刊書店で村上春樹や福岡伸一の本を買って 読んでも生活に変化はなかったが、ある日、古本屋さんで「漱石全集」を買い、そこから人生が激変する。次々にほしい本が出てきて、 古本屋さんへ通う日々。いつしか人生は古本が中心になっていった……。 本書は、京都の古書店「善行堂」店主の山本善行さんと、 その常連さんである清水裕也さんが対談形式によって、「どういうふうにして古本にはまっていったか」を説き明かした本です。 笑いと、薀蓄と、古本に対する汲めども尽きぬ愛情。どういう順番で買っていけば、4年でこんなにも古本マニアになるのか。 青年が本を買っていったかがわかる写真と通し番号つきです。 読めば、いますぐ古本屋さんに行きたくなります。
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『早くうちへ帰りたい』(新装版)
高階杞一 著
挿画 望月通陽
1,600円+税 詩集
ISBN978-4-904816-31-8 C0092 四六判上製 144頁 2019/2刊  
ずっと売り続けたい、小さな子どもの命を描いた詩集。
内蔵に重い障害をもって生まれてきた息子と、その在りし日を思う、詩人の言葉。4歳の我が子が旅立ったときのことを描いた表題 詩は、何度読んでも泣いてしまいます。小さな子どもをもつ親は、みな泣くと思います。「泣ける本=いい本」だとはまったく思い ませんが、この詩集を読むと、我が子がますます愛おしくなります。そのかけがえのなさに、あらためて気づきます。 本書は 2013年に弊社より復刊しましたが、2年前から品切れ状態にあり、この度、定価を下げて新装版として再販しますので是非手にとってみてください。
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『 90年代のこと 』  僕の修業時代
堀部篤史 著 1,600円+税 評論
ISBN978-4-904816-30-1 C0095 四六判変形上製 144頁 2018/11刊  
あの頃を思い出せば、なにが足りないのかが見えてくる。
スマートフォンどころか、インターネットもまだ十分に普及していなかった、90年代。あの頃、私たちはどこで何をし、何に夢中 になっていたんだろう?タウン情報誌。レンタルビデオ。ツイン・ピークス。ヒップホップ。ダウンタウン。あの頃をなつかしむ、 というのではなく、90年代に学んだものが、今なお有効であり、そのスピリットと方法論で、私たちはいまも仕事をしている、と いう本です。著者は京都の人気書店「誠光社」の店主、堀部篤史さん。「街へ出て自分の足で面白いものを見つけること。雑誌や テレビから受動的に情報を得ること。そうやって集めてきた情報を編集し、新しい価値を見出すこと。マスメディアの向こう側に 同時代を生きる大衆の姿を知ること。ぼんやりと無為に過ごしたように思っていたあの時代に得たものは少なくない。それらを武器 に、本屋というオールドスクールな商売を続け、荒廃した二十一世紀の前半をなんとかやり過ごしたい」。 そんな気鋭の書店論であり、清新な文化論です。
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『 山の上の家 』 庄野潤三の本
庄野潤三ほか 著 2,200円+税 日本文学
ISBN978-4-904816-28-8 C0091 A5判変形上製 240頁(内4色刷34頁) 2018/8刊  
庄野潤三(1921〜2009)のはじめての「作家案内」というべき1冊です。
庄野潤三は、戦後「第三の新人」の一人として登場しますが、自分のまわりにある身近なテーマに焦点を絞って、早くから自身の 文学を確立しました。初期の「プールサイド小景」、「静物」などの味わいは格別ですが、傑作「夕べの雲」以降の、長い創作活動 を最後まで見ることで、はじめて、庄野潤三という作家の大きさがわかります。本書は、作家が長く暮らした家をカラーで 32頁に わたって紹介しています。
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『神様のいる街』
吉田篤弘 著 1,600円+税 随筆
ISBN978-4-904816-27-1 C0095 四六判上製 128頁(内2色刷32頁) 2018/4刊  
本と旅と青春。この上なく率直に書かれた自伝的エッセイ。
吉田篤弘さんと弊社の出会いは、忘れもしません、「本の雑誌」2012年1月号。その前年の「私のベスト3」に、弊社の 『上林曉傑作小説集 星を撒いた街』を挙げてくださっていたのです。それから本をとおしての密やかなおつきあいが始まり、今月、 弊社から初めて、吉田さんの書き下ろし作品がでます。弊社から作家への依頼は「デビュー作のような瑞々しいものを書いてほしい」 というもの。本作はまさに、吉田さんの再びのデビュー作に相応しい作品です。20歳の主人公が、自分の大好きな「神様のいる街」 に何度も足を運び、本をとおして自己をつくる。その「神様のいる街」とは、神保町と神戸。実際にあった沢山のお店と本が出て きます(澁澤龍彦や上林暁。海文堂書店も)。そして、物語の最後に主人公は結婚します。清々しい読後感に満ち、ポエジーに溢れて いて、最後には胸がギュッとなる。吉田さんファンにも、入門にも最適な一冊。造本も瀟洒です。
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『ふたりっ子バンザイ』
石亀泰郎 著 2,000円+税 写真集
ISBN978-4-904816-26-4 C0072 新書判上製 120頁 2017/12刊  
お父さんが幼い兄弟を撮り続けた50年前の小さな記録。
『イエペはぼうしがだいすき』(文化出版局)という本をご存知でしょうか。1978年の刊行以来、ずっと愛され続けている 写真絵本のベストセラーです。その絵本の著者・石亀泰郎さんは、その長いキャリアのほとんどを、子どもたちの写真の撮影に 注ぎました。石亀さんのお仕事は写真集ばかりでなく、松田道雄さんの『定本 育児の百科』(岩波書店)などでも見ることが できます。弊社が今回復刊するのは、石亀さんのデビュー作。1965年に少部数で刊行された、知る人ぞ知る、写真集の傑作です。 家のなかや近所で、自分の子どもたち2人を数年にわたって写し続けたその記録は、かわいらしく、なつかしく、最後に弟が幼稚園 に通いはじめる姿を見ると、思わず涙腺がゆるみます。お父さんへ。お母さんへ。小さなお子さまへ。
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『埴原一亟 古本小説集』
埴原一亟 著
撰 山本善行
2,200円+税 小説
ISBN978-4-904816-25-7 C0093 四六判上製 272頁 2017/8刊  
文学の発見。古本屋を営みながら力強い短篇を書いた作家。
埴原一亟(はにはら・いちじょう)という文学者の名前を知っている人はごくごくわずかです。戦前3度も芥川賞の候補と なりましたが、いずれも受賞を逃し、戦後は文壇においてほとんど名があがることもありませんでした。埴原の小説は あまりに実直であり、時代や風俗というよりも、なにより自らの生活に根差したものでした。埴原は東京の片隅にて小さな 古本屋を営みながら、よりよい作品を書こうとしていました。埴原が好んで描いたモチーフはいくつもありますが、 なかでも古本をテーマにした小説群は抜群におもしろく、ときに生きることの困難さを伝え、ときに『ナニワ金融道』のよう な複雑な味わいを残します。読んでいて苦いのに、ユーモアがある。あたたかくなる。埴原の作品が本になるのは、 実に36年ぶりのことです。今回は、作家が残した全作品の中から、京都の書店「古書善行堂」主人の山本善行さんに 撰を委ね、7編の作品集としました。おそらく今後二度と出ることはないだろう稀有な、そして瑞々しい作品集です。
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『すべての雑貨』
三品輝起 著 2,000円+税 社会
ISBN978-4-904816-23-3 C0036 四六判変型上製 288頁 2017/4刊  
すべてが雑貨のように見える社会を論考する、新しい消費文化論。
東京・西荻窪の人気雑貨店「FALL」を経営する三品輝起さんが書き下ろす、本邦初の本格的雑貨論です。 原宿の文化屋雑貨店、デンマークのレゴ、ムーミン、クンデラ、ガルシア=マルケスらを引用しながら雑貨の 来し方・行く末を考える縦横無尽の論考は新鮮で、読んでいると知恵熱が出ます。雑貨屋店主による、自伝のような、 エッセイのような、考現学のような、真新しい消費文化論。
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『東京の編集者』
 山高登さんに話を聞く
山高登 著 2,300円+税 随筆
ISBN978-4-904816-24-0 C0095 A5判変型上製 148頁 2017/4刊  
内田百閨A志賀直哉、谷内六郎、香月泰男、新潮社。
戦後間もないころに新潮社に入社し、内田百閨A尾崎一雄、上林暁、島村利正といった渋い作家たちの作品を美しい 造本に仕上げた編集者・山高登。戦争から生還し、美しいものを求めて本をつくり、写真を撮り、のちには版画家 として名を成した山高登さんが語る古き良き昭和。今年91歳になる山高さんにロングインタビューをし、美しい本作り の背景を探りました。上記の作家のほかに、土門拳、武井武雄、小沼丹、宇野千代なども登場します。 写真も多数収録(カバー写真も山高さんの手によるものです)、昭和が瑞々しく蘇ってくる、美しくて楽しい一冊です。
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『美しい街』
尾形亀之助 著
絵 松本竣介
1,600円+税 詩集
ISBN978-4-904816-22-6 C0092 四六判変型上製 176頁 2017/2刊  
荒川洋治。堀江敏幸。池内紀。いがらしみきお。荻原魚雷。能町みね子。多くの作家たちが 尾形亀之助の詩について書き、話しています。その詩は淋しくて、凛として、ユーモラスで、ときに天才的です。 本書はなかなか手に入りにくかった亀之助の著作を、同時代に夭逝した画家松本竣介のデッサンとともに再構成 したものです。「いま私が生活を見つめる目は亀之助から授かったもののように思っている」と寄せて下さった 能町みね子さんの 3千字の文章(巻末収録)も本作の目玉です。
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 『神保町』
得地直美 著 1,700円+税 画集
ISBN978-4-904816-21-9 C0000 A5判変形上製 128頁 2016/11刊  
本のある町を描いて、描いて、描きまくった画期的画集
たくさんの古本屋さんがあり、大きな新刊書店があり、喫茶店があり、定食屋さんがあり、路地がある町。なつかしいけれど、 あたらしい。あたらしいようで、歴史がある。この町のそうした全体や、印象を、一冊の本に永遠に閉じ込められないだろうか。 そういう思いでつくったのが、この『神保町』です。128ページのすべてがモノクロのイラスト。奥付をふくめて活字はゼロです。 ページをめくっていると、この町をぶらぶら歩いている気分になります。
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『移動図書館ひまわり号』
前川恒雄 著
デザイン 櫻井久
2,000円+税 図書館
ISBN978-4-904816-20-2 C0000 四六判上製 264頁 2016/7刊  
本の可能性。「本と町」の可能性。
市民に与える図書館から、市民とともにある図書館へ。日本の公共図書館を変える原動力になった、東京都の日野市立図書館は、 どのようにして作られたか。初代館長が書きつづった感動的な記録。
(初出 1988年 筑摩書房刊)
 
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『ガケ書房の頃』
山下賢二 著
三島宏之 写真
デザイン 櫻井久、中川あゆみ
1,800円+税 随筆
ISBN978-4-904816-19-6 C0095 四六判上製 288頁(カラー16頁) 2016/4刊  
京都の、みなに愛された本屋さんの本です。 2004年、京都市左京区北白川にオープンし、2015年2月に店を閉じるまで、ずっと、ガケ書房は、 どの本屋さんにも似ていない、オリジナルな本屋さんであり続けました。そうした本屋さんは、 どういうふうにして、出来上がったのか。店主は、なにを考え、どのように試行錯誤したのか。 『ガケ書房の頃』は、その店主による、赤裸々な書店論であり、エッセイ集です。 なにも持っていなかった若者が、90年代、ゼロ年代を、ときに唐突に、ときに楽観的に、 ときに歯を食いしばりながら、駆け抜けた、時代の記録。本屋さんの青春期。 いしいしんじさん、友部正人さん、小沢健二さんなど、ガケ書房を愛した人たちも、 重要な役回りで出てきます。「ガケ書房」は、現在、同じ左京区に「ホホホ座」という名前で、 移転・改名して、営業を続けています。
 
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『かわいい夫』
山崎ナオコーラ 著
装画 みつはしちかこ
デザイン 櫻井久
1,700円+税 随筆
ISBN978-4-904816-18-9 C0095 四六判上製 248頁 2015/12刊  
山崎ナオコーラさんのエッセイ集、日々の暮らし。父との死別。流産。ふたたびの妊娠。 さまざまなことを経験しながら、作家のこころは変わっていきます。結婚って、なんだろう? と考え続けます。 おもしろいですし、読んでいると、なぜか、勇気が出てきます。半分が「西日本新聞」に連載されていたエッセイ、 もう半分が完全書き下ろしです。小さなエッセイが94本入っています。大好きな1冊です。プレゼントにもお勧めです。
 
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『いのちの学校』
 いのちを考える 15家族の物語
いのちのミュージアム 企画
柳沢智子 著
1,500円+税 社会
ISBN978-4-904816-17-2 C0036 四六判並製 176頁 2015/12刊  
さまざまな事故、事件によって、家族を失った人たちが運営しているNPO法人「いのちのミュージアム」が企画。 15の事件と事故を扱った物語と、遺族たちが声をあげることによって、変わっていった法律の解説を1冊の書物にしました。 生きることの意味、命の大切さを伝えるこの本をたくさんの人に読んでもらえるように、ほとんどの物語には小学校高学年以上でも読めるようにルビが振ってあります。
 
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『レコードと暮らし』
田口史人 著
加藤休ミ 装画
2,200円+税 エッセイ
ISBN978-4-904816-16-5 C0073 四六判並製 192頁(内カラー144頁) 2015/9刊  
忘れていた大切なことが甦る、もうひとつのレコードの歴史。
かつて、レコードには2つの種類がありました。1つは私たちのよく知る、ヒット曲を届けるためのレコード。 もう1つは、音楽ではない、昭和の人々の生活の身近にあったレコード。そのレコードの中には、農協からのお知らせが入っていたり、 企業からの宣伝が入っていたり、学生時代に歌った母校の校歌が入っていたり、アイドルのひそひそ話が入っていたりしていました。 それらは、レコードがまだ高くて買えなかった時代に、人々に愛され、何度も聞かれました。
本書が紹介するのは、当時大量に生産された、そうした「その他」のレコード。著者が所有する数万枚のレコードの中から、 約230枚のジャケットをカラーで収録し、その内容をノンストップで紹介しながら、私たちが失ったものについて鋭く迫ります。 めちゃくちゃ面白くて、同時に、胸にズシンと響く、類書なきレコード本。一度読み始めたら、止まりません。
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『小さなユリと』
黒田三郎 著
荻原魚雷 解説
1,600円+税 詩集
ISBN978-4-904816-15-8 C0092 四六判上製 64頁 2015/5刊  
1960年に昭森社より刊行された、歴史的で、けれど、ささやかでもある、 この小さな詩集を、できるかぎり当時の形のまま、復刻いたしました。 ぼくはこの詩集を神保町の古本屋さんで見つけたのですが、「ああ、もう!」と嘆きたくなるくらいに、可憐な佇まいです。 父親と3歳の娘の日々を描いた、詩集の傑作。解説は、荻原魚雷さん。 詩を読むよろこび、詩集を持つよろこびが味わえる1冊です。ゆっくり、何度もよんでほしいです。 (版元HPより)
 
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『いちべついらい 田村和子さんのこと』
橋口幸子 著
北條一浩 編
装丁写真:武田花
デザイン :櫻井久、中川あゆみ
1,700円+税 エッセイ
ISBN978-4-904816-14-1 C0095 四六判上製 160頁 2015/5刊  
個人的に傑作だと思っている『珈琲とエクレアと詩人』(港の人)の著者、 橋口幸子さんの、待望の2冊目です。前回は、詩人の北村太郎さんをスケッチしましたが、今回は、 田村隆一夫人の田村和子さんをスケッチしています。著者は和子さんと30年以上のつきあいがあり、かつては、 同じ屋根の下に暮らしていました。田村さんを愛し、北村さんを愛し、けれど、ひとりで生きなければ ならなかった女性の姿は、読後、いつまでも胸に残ります。装丁写真は、武田花さん。(版元HPより)
 
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『本屋会議』
本屋図鑑編集部 編 1,700円+税 記録
ISBN978-4-904816-13-4 C0000 四六判並製 248頁(カラー16頁) 2014/12刊  
「町の本屋さん」について、一年間、一所懸命、考えました。
いま、町の本屋さんが消えつつあります。なぜ本屋さんがなくなっているのか。本屋さんの本当の魅力とはなんなのか。 全国で開催した「町には本屋さんが必要です会議」のダイジェストに加え、昨年好評を博した『本屋図鑑』の編集部が、 全国の町の本屋さんに取材に行って原稿を書き下ろしました。 読みどころはそれだけではありません。往来堂書店店長の笈入建志さんによる「本屋原論」、 「空犬通信」でおなじみの空犬太郎さんの手による「本屋さんの五〇年」、キッチンミノルさんが撮影した田舎の本屋さんの写真など、 「町の本屋さん」を考えるためのヒントがいっぱいです。本屋さんをより深く愛するための渾身の一冊。ぜひ。
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庄野潤三小説選集
『親子の時間』
岡崎武志 編
装幀 和田誠
2,400円+税 文芸
ISBN978-4-904816-12-7 C0093 四六判上製箱入り 280ページ 2014/7刊  
庄野潤三の魅力は、なんといっても、家族の描写にあります。カメラをまわしているかのように、映し出される、家族の小さなひとコマ、ひとコマに、幸せを感じます。 今回は、庄野潤三の長い作家生活のなかで、円熟期ともいえる、中期の作品のなかから、撰集をつくりました。 書評家の岡崎武志さんが、絶版になっている作家の単行本のなかから、まさに「親子の時間」というテーマに相応しい、9篇を選んでくださいました。 読むと、幸せを感じます。家族っていいなあ、と思います。クーラーのきいた部屋で、ゆっくりと、読んでほしいです。
 
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『ラヴ・レター』
小島 信夫 著 2,200円+税 文芸
ISBN978-4-904816-11-0 C0093 四六判 269ページ 2013/12刊  
小島信夫の新しい短篇集が出来上がりました。すべて、単行本未収録作品です。著者の最晩年にあたる、90年代後半から2000年代に発表された短篇を、9篇収録しています(1編のみ80年代)。表題作「ラヴ・レター」は、妻から夫への、手紙。文学に興味をもつ、多くの人に読んでもらいたく思っています。
「厳島詣」(1996年)、「夢」(1997年)、「すべて倒れんとする者」(2003年)、「青ミドロ」(2003年)、「ラヴ・レター」(2004年)、「記憶」(2004年)、「小さな講演のあと」(2004年)、「浅き夢」(1986年)、「ある話」(2000年)
 
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『本屋図鑑』
絵 得地直美/文 本屋図鑑編集部 1,700円+税 ノンフィクション
ISBN978-4-904816-09-7 C0095 四六判並製 240ページ 2013/7刊  
全国の本屋さん好き、そして、町の本屋さんに捧げたい一冊です。
執筆者は、本屋さんに関するブログ「空犬通信」を日々更新する空犬さんと、ぼく(夏葉社社主)です。全国約70の書店を、すべて、イラストレーターの得地直美さんが、 イラストで描き起こしてくれました。
「子どものころから通っていた、町の小さな本屋さんの魅力を本にしたい。」そんなふうにずっと思ってきたぼく(社主)の思いが半年以上の時間をかけてやっと実現しました。
 20ページにわたる戦後から2013年までの本屋さんの歴史から、1960年代の新宿について、あがた森魚さんに聞いた、コラム・インタビューなど硬軟織り交ぜて町の本屋さんの魅力を伝えています。          
なお、『本屋図鑑』刊行を記念して3つのトークイベントが開催されます。詳細は夏葉社ホームページで。
 
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『早く家(うち)へ帰りたい』
高階杞一 著
  望月通陽 挿画  櫻井久 装丁
1,800円+税 詩集
ISBN978-4-904816-08-0 C0092 四六判上製・布装 128ページ 2013/4刊  
1995年に偕成社から刊行されていた書籍の復刊です。
詩人である父と、内蔵に障害をもった息子との4年弱の日々。
永遠にきざまれた、こどもの姿に、何度読んでも、胸がふるえるような、感動を覚えます。
ちなみに、「早く家へ帰りたい」というタイトルは、あのサーモン&ガーファンクルの名曲から来ています。          
 
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冬の本
  1,700円+税 エッセイ
ブックガイド
ISBN978-4-904816-07-3 C0095 四六変形判上製 200ページ 2012/12 刊  
「冬」と「1冊の本」をめぐる、84人の書き手によるエッセイ集。
執筆者:青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美
装幀:和田誠
 
表紙画像 上林暁傑作随筆集
故郷の本箱
上林暁 著 2,200円+税 随筆集
ISBN978-4-904816-06-6 C0095 四六判上製 240ページ 2012/7 刊  
文学ファンに根強い人気をもつ、昭和の文豪上林暁。上林は、芥川が活躍する大正時代にぶんがくにめざめ、生涯を通して、文学と古本を愛した作家でした。執筆の合間に古本屋に出かけては心を躍らせ、愛する作家たちへの思いで心を満たす。そんな「好き」にあふれた随筆が29篇。中でも同時代を生きた作家たちへの追悼の思いを集めた章は、グッときます。
登場する作家は、正宗白鳥、井伏鱒二、木山捷平など。藤澤清造も、関口良雄さんもちょっぴり出てきます。前作『星を撒いた街』と同じく、撰者は古本ソムリエの山本善行さん。古本好きはもちろん、渋い文学好きには、たまらない内容となっています。
 
表紙画像 夏葉社 書籍リスト FAX注文書(PDF)
『近代日本の文学史』
伊藤整 著 2,200円+税 文学
ISBN978-4-904816-05-9 C0090 四六判変形並製 448頁 2012/4刊  
日本文学の教科書と呼べる名著、50年ぶりに復刊! 明治維新から、深沢七郎があらわれる昭和 33 年までの日本文学の歴史と、躍動する文学者たちの姿を、 卓抜した批評眼で、簡潔にわかりやすく描いた、伊藤整の幻の名著。コアな文学ファンから、文学をいちから知りたい大学1年生まで、 幅広い世代の読者が手元において、何度も読み返したくなる1冊です。夏目漱石からまったく無名の作家まで、登場する文学者の名前はなんと 800 人以上。大著『日本文壇史』のダイジェスト版ともいえる本書は、もちろん索引つき。巻末エッセイは荒川洋治。
「文学の核心は、文学の歴史だ。そうぼくが感じたのは、この本の存在を知ったとき(略)伊藤整の文章だからこそ、 読者はさまざまなものを見ることができるのだ。みちたりた心地になれるのだと思う。」
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表紙画像 夏葉社 書籍リスト FAX注文書(PDF)
さよならのあとで
ヘンリー・スコット・ホランド 著
高橋和枝 絵
1,300円+税 詩・文芸
ISBN978-4-904816-04-2 C0098 四六判上製 120ページ 2012/1 刊  
イギリスで長い間読み継がれてきた、死別の悲しみを癒すうた。
「死はなんでもないものです 私はただ となりの部屋にそっと移っただけ」
この世を去った「私」からあなたに贈る42行の美しい言葉。
 
表紙画像 夏葉社 書籍リスト FAX注文書(PDF)
『星を撒いた街』 上林暁 傑作作品集
上林暁 著 2,200円+税 文芸
ISBN978-4-904816-03-5 C0093 四六判上製 240頁 2011/6刊  
昭和を代表する文学者の美しい私小説
心を病んだ愛妻を看取り、脳溢血による半身不随をなってからも、震える左手で原稿を書き続けた昭和の文豪上林暁。 暗くて、哀しくて、でも心に灯がともる、上林の端正で美しい私小説は、坪内祐三さん、岡崎武志さんをはじめ、 多くのシブイ文学ファンから愛され続けています。 収録作は「花の精」「和日庵」「青春自画像」「病める魂」「晩春日記」「諷詠詩人」「星を撒いた街」の7編。 あらゆる年代から選んだ、まさにオールタイム・ベストです(撰者 山本善行)。
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表紙画像 追悼文集 関口良雄さんを憶う 尾崎一雄、上林暁、萩原葉子、野呂邦暢 ほか著 800円+税 文芸
ISBN978-4-904816-02-8 C0095 A5判並製 72ページ 2011/2 刊  
作家たちが綴る、『昔日の客』の著者の思い出

尾崎一雄、上林暁、萩原葉子、野呂邦暢といった作家や、山王書房をよく訪れたお客さんや友人たちが、関口さんとの思い出をつづった小冊子を復刊
 
表紙画像 昔日の客 関口良雄 著 2,200円+税 文芸
ISBN978-4-904816-01-1 C0095 四六判変形上製 232ページ 2010/9 刊  
古本好きたちがずっと復刊を待ち望んでいた本

野呂邦暢、上林暁、尾崎一雄、尾崎士郎、三島由紀夫、沢木耕太郎、山久根達郎といった作家たちが愛した、東京大森の小さな古本屋。それが『山王書房』です。店主である関口良雄が綴った、作家たちとの交流と、古本と文学に対するあふれんばかりの愛情は、没後、『昔日の客』という書籍にまとめられ、以後、幻の名著として、長い間、古本好きたちに熱心に探され、そして、愛されてきました。実に32年ぶりの復刊。心あたたまる傑作です。
 
表紙画像 レンブラントの帽子 バーナード・マラマッド 著
小島信夫、浜本武雄、井上謙治 訳
1,600円+税 文芸
ISBN978-4-904816-00-4 C0097 四六判上製 160ページ 2010/5 刊  
アメリカ短編小説の傑作。1975年に集英社から刊行されていたものの復刊。
二人の男の心のすれちがいを「これ以上なく哀切に、精密に、劇的に、あたたかみをもって」(荒川洋治)描いた表題作、戦争に行きたくない子とその子を見守る老いた父の心情を切々と描く『わが子に、殺される』、O・ヘンリー賞を受賞した中編『引き出しの中の人間』の三編を収録
巻末に荒川洋治のエッセイを収録
 

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