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『「同人文化」の社会学』
玉川博章 編 2,600円+税 社会
ISBN978-4-909544-35-3 C0036 四六判並製 320頁 2024/3刊  
コミケをはじめとする同人誌即売会とその参加者の織りなす生態系を描く。 頼まれたわけでもないのにマンガを描き、ゲームを作り、それを自主制作物として商業流通によらず誰かのもとに届ける。 こうした同人活動に着目し、それを支える同人誌即売会や印刷所なども含めて「同人文化」としてとらえ、その様態を描き出す。
 第1章 中小規模即売会からみる同人文化/玉川博章     第4章 同人誌業界のオープンプラットフォーム化/飯塚邦彦
 第2章 メディア融合時代における参加型文化/ヴィニットポン・ルジラット
 第3章 同人サークルの制作動機とその変化/小林信重    第5章 コロナ禍での同人誌即売会の経験/杉山怜美
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『物語主義』 ──太宰治・森敦・村上春樹
中村三春 著 3,400円+税 文芸評論
ISBN978-4-909544-34-6 C0095 四六判上製 320頁 2024/2刊  
何らかの「本質」が先にあり、それを語るために「物語」が作られるというのは幻想であり、 「物語」がそれにふさわしい「本質」を要請するのだと著者はいいます。本書では、この考え方を「物語主義」と名付け、 それに基づいて太宰治や芥川龍之介の複雑な小説構造や、森敦の「境界」の問題、村上春樹のメタファーや戦争との関係などを論じます。
論じている主な作家・作品:太宰治『斜陽』『女の決闘』、森敦『月山』『われ逝くもののごとく』、 村上春樹『海辺のカフカ』『騎士団長殺し』『ねじまき鳥クロニクル』『アフターダーク』『ドライブ・マイ・カー』、 小川洋子『原稿零枚日記』、芥川龍之介、白樺派の作家たち など
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『明治の海を照らす』 ──灯台とお雇い外国人ブラントン
稲生淳 著 3,200円+税 日本史
ISBN978-4-909544-33-9 C0021 四六判上製 352頁 2023/11刊  
「日本の灯台の父」の物語。ブラントン建設の28基の灯台を、豊富な写真とともに紹介!
明治政府が雇った外国人の第一号、リチャード・ブラントンは灯台技師でした。 それは、文明開化に必要な海外からの人材・資材を日本に安全に運ぶために、灯台が必要不可欠だったからです。 日本の役人たちと衝突を繰り返しながらも、海難地帯にたくさんの灯台をつくったブラントンの活躍と、 その手になる灯台について、丁寧にまとめた一冊です。
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『日本民俗学の萌芽と生成』 ──近世から明治まで
板橋春夫 著 5,400円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-32-2 C1039 A5判上製 320頁 2023/10刊  
江戸時代から、明治・大正時代まで、日本民俗学が誕生にいたる過程を丁寧にまとめた一書。 「古風」や「田舎」が発見され、失われゆくそれらを書き留めようとすることで、江戸時代に民俗学の種が撒かれました。 それが芽生えるのが明治・大正時代。南方熊楠、折口信夫などの活躍と並行して、柳田國男がそれらを学問としてまとめ上げていきます。
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『神輿と闘争の民俗学』 ──浅草・三社祭のエスノグラフィー
三隅貴史 著 4,500円+税 民俗学
文化人類学
ISBN978-4-909544-31-5 C1039 A5判上製 416頁 2023/3刊  
下町・浅草の初夏を熱狂の渦に巻き込む三社祭。そこで威勢よく神輿を担ぐ、 ちょっと強面のお兄さん達はいったい何者なのか? ときに暴力も辞さない激しい争奪戦で神輿の棒を勝ち取ってきた有名神輿会。 そこに飛び込んだ関西の大学院生がもみくちゃにされながら祭りの狂騒と闘争をリアルに描き出すエスノグラフィー。
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『ひらがなの天使』 ──谷川俊太郎の現代詩
中村三春 著 2,700円+税 文学
評論
ISBN978-4-909544-30-8 C0095 四六判上製 272頁 2023/3刊  
谷川俊太郎の詩を深く読み込む、初の本格的評論書!
教科書に載り、テレビ CM で朗読され、ポップソングとして歌われる……、 もはや国民的詩人と言っても過言ではない谷川俊太郎の詩業(処女詩集の『二十億光年の孤独』から88歳時の詩集『ベージュ』まで)を、 本書では深く丁寧に読み込んでいきます。ひらがな詩に代表される、親しみやすくシンプルな言葉の底流には何が流れているのか。 モーツァルトの音楽やクレーの絵画など、芸術作品からの触発にも注目しながら、谷川俊太郎の魅力の根源に迫ります。
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『政治風土のフォークロア』 ──文明・選挙・韓国
室井康成 著 3,500円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-29-2 C0039 四六判上製 360頁 2023/2刊  
世の中が、そして私たちが、知らず知らずのうちに従っている見えないルール=「民俗」。 法規やデータなどの可視化された資料ではなく、不可視の行動基準である「民俗」の視座から、日本という風土に醸成された、 政治と選挙の「情実」を読み解く。加えて、日本の特徴を明確にするため、隣国である韓国・北朝鮮の事例も取り上げる。
 第一章 「文明の政治」の地平へ 福沢諭吉・伊藤博文・柳田国男
 第二章 「一国民俗学」は罪悪なのか 近年の柳田国男/民俗学批判に対する極私的反駁
 第三章 「常民」から「公民」へ 〈政治改良論〉としての柳田民俗学
 第四章 政治をめぐる「民俗」の超越は可能か 杉本仁著『選挙の民俗誌──日本的政治風土の基層』に寄せて
 第五章 選挙粛正運動と視覚メディア 権利から義務への煽動戦略
 第六章 「親類主義」の打破 きだみのるの八王子市議選出馬とその意義をめぐって
 第七章 希求される大統領像 韓国における〈政治神話〉の生成
 第八章 「始祖王」の正統性 民俗学からみた現代韓国/北朝鮮の政治風土
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『ジブリ・アニメーションの文化学』
 ── 高畑勲・宮崎駿の表現を探る
米村みゆき、
須川亜紀子 編
2,200円+税 アニメ
評論
ISBN978-4-909544-28-5 C0074 四六判並製 352頁 2022/12刊  
ジブリアニメの見え方が変わる!ジブリアニメは、深掘りすれば、さらに面白い!
 1 「ジブリ顔」とは何か--キャラクター造形という協働/石田美紀
 2 航空機体の表象とその運動ベクトル--宮崎駿『風立ちぬ』の戦闘機は何を演じているのか/キム・ジュニアン
 3 焼跡と池--高畑勲『火垂るの墓』における地域表象/横濱雄二
 4 四大元素と菌の問題系--宮崎駿『風立ちぬ』論/友田義行
 5 『コクリコ坂から』と「理想世界」--戦争の記憶をめぐって/奥田浩司
 6 『アルプスの少女ハイジ』--ドイツ語版アニメとの比較研究/西口拓子
 7 高畑勲と「大衆と共にある芸術」--『太陽の王子 ホルスの大冒険』と『母をたずねて三千里』の音/井上征剛
 8 動物/人間の境界線の攪乱--高畑勲の動物アニメーション映画/米村みゆき
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『琉球建国史の謎を追って』 ──交易社会と倭寇
吉成直樹 著 2,000円+税 日本史
ISBN978-4-909544-27-8 C0021 四六判並製 208頁 2022/10刊  
琉球王国はどのように始まったのか?
14〜15世紀初頭の沖縄は「三山鼎立時代」と呼ばれ、石垣をもつ大型グスクを拠点とする按司(豪族)たちがしのぎを削っていました。 そこに突然現れ、次々と按司を倒し、琉球王朝を打ち立てたのが思紹、尚巴志父子です。日本本土様式の山城を築き、 日本刀にまつわる伝承をもつこの父子は何者だったのでしょうか? 沖縄の内部発展によって王朝が発生したという通説に挑み続けてきた著者が、これまでの著作を要約し、 新説を加えてコンパクトにまとめた決定版の一冊!
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『イーハトーブ風景学』 ──宮沢賢治の〈場所〉
岡村民夫・赤坂憲雄 編 3,200円+税 評論
ISBN978-4-909544-26-1 C0095 四六判上製 288頁 2022/8刊  
風景のフィールドワーカー 宮沢賢治
猫がしゃべり、鉄道が銀河を走る幻想的なイーハトーブの物語には、しかし、賢治が歩き、そして生きたリアルな土地の刻印が穿たれている。 風景との共同作業によってみずみずしく記述されたテクストを、〈場所〉をキーワードに7人の著者が読み解く。執筆陣は、民俗学者・赤坂憲雄、 詩人・吉田文憲が主宰していた賢治研究会「風信社」のメンバーたち。
 0 なぜ〈場所〉から宮沢賢治を読むのか/岡村民夫  4 風景と存在──〈川〉という場所/澤田由紀子
 1 原風景としての丘のうえ/赤坂憲雄        5 近代化する山中異界/安 智史
 2〈上の野原〉と〈さいかち淵〉/吉田文憲      6 賢治の〈郊外〉──まなざしのせめぎ合う場所/森本智子
 3「風の又三郎」の存在/不在/平澤信一       7 イーハトーブの装景──プロセスとしての賢治庭園/岡村民夫
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『麦の記憶』 ──民俗学のまなざしから
野本寛一 著 3,000円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-25-4 C0039 四六判上製 352頁 2022/6刊  
日本人はどのように麦を作り、食べてきたのか?
パンや麺類をはじめ、麦食品は日本でも大変馴染みのあるものですが、麦の自給率は2割弱、大半は海外産です。 しかし、かつて日本人は米の「裏作」として、北海道から沖縄まで全国で麦を作り、さまざまに加工し、食べてきました。 本書は、半世紀にわたり、日本中を歩き続けてきた著者が、古老たちから聞き取った麦の栽培法・加工法・食法、 そして麦にまつわる儀礼などの民俗をまとめたものです。パンや麺類にとどまらない、麦と日本人との豊かな関係性が描かれます。
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『「面」と民間伝承』 ──鬼の面・肉附き面・酒呑童子
西座理恵 著 6,800円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-24-7 C1039 A5判上製 384頁 2022/2刊  
「面」は、物語においてどのような象徴性をもつのか。 日本各地には、「面」に関する昔話や伝承がたくさん残っています。例えば、気に食わない嫁を脅かすために鬼の面をつけたら、 それが顔について剥がれなくなってしまう「肉附き面」。この話は有名な「酒呑童子」に取り込まれて、美男子だった童子が酒呑童子になるきっかけが、 つきまとう女子を避けるために鬼の面をかぶったことになっている話なども伝わります。そのような「面」に関する昔話や伝承の相互の影響関係を、 実際の民俗事例の調査なども踏まえつつ、詳細に論じた研究書です。
 T 昔話における「面」           V 「酒呑童子」伝説の変容と「肉附き面」モチーフ
 U 「肉附き面」モチーフの生成と変容    W 近代の文芸に取り入れられた「面」
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『木地屋と鍛冶屋』 ──熊野百六十年の人模様
桐村英一郎 著 1,200円+税 実録
民俗学
ISBN978-4-909544-23-0 C0039 A5判並製 96頁 2022/2刊  
森を渡り歩いた漂泊民と炎を操る孤高の職人
木地屋から身を起こし長者となった小椋長兵衛、疫病退散の題目塔で名を残す木地亀蔵、その製品の評判が海外にまで轟いた新宮鍛冶の大川増蔵。 幕末から近代にかけて、熊野の地で活躍した三人をつなぐ細い糸をたどり、その末裔たちの現在までを元新聞記者が追った人間ドラマ。
 第一話 椎茸長兵衛──祖神の縁起を伝え持つ   第六話 木地亀蔵──長兵衛とつながる糸は
 第二話 金借り道──庄屋まで一札入れる     第八話 新宮鍛冶──入鹿、三輪崎鍛冶が合流
 第三話 新たな発見──先祖への想いが実る    第九話 大川増蔵──新宮の川原町で開業 ほか全11話
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『接続する文芸学』 ──村上春樹・小川洋子・宮崎駿
中村三春 著 3,500円+税 文芸評論
ISBN978-4-909544-22-3 C0095 四六判上製 352頁 2022/2刊  
物語を語り、読むことは、私を私ならざるものに「接続」することである。
 T部:村上春樹のメタファーを用いた巧みな語りの構造を読み解く
 U部:小川洋子が自らの創作の原点と位置づける『アンネの日記』の影響を「アンネ・コード」として類型化、
     小川作品を「ホロコーストなきホロコースト文学」と位置づける
 V部:宮崎駿が長く描いてきた戦争表象を『ナウシカ』マンガ版なども踏まえて分析
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『 電話と文学 』 ──声のメディアの近代
黒田翔大 著 4,500円+税 評論
ISBN978-4-909544-21-6 C1095 A5判上製 224頁 2021/10刊  
近代文学は、電話をどのように描いてきたのか? 一対一でプライベートに交わされることの多い電話は、その性質上、記録が残りにくい。しかし、文学は物語の中で電話を豊かに描いてきた。 電話事業が開始された明治期から、固定電話が普及する昭和戦後期の文学作品を、電話に着目して読み直す。
 1 文学における電話前史 ──遅塚麗水『電話機』に描かれた電話
 2 「受話器」という比喩 ──夏目漱石『彼岸過迄』の敬太郎を通して
 3 「満洲国」内における電話の一考察 ──日向伸夫『第八号転轍器』、牛島春子『福寿草』から
 4 占領期における電話空間 ──安岡章太郎『ガラスの靴』に描かれた破局
 5 「電話の声」と四号電話機の影響 ──松本清張『声』とその前後の推理小説
 6 電話社会のディストピア ──星新一『声の網』に描かれた未来社会
 7 電話に付与される場所性 ──中上健次『十九歳の地図』における脅迫電話
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『山棲みの生き方』 [増補改訂版]
 ──木の実食・焼畑・狩猟獣・レジリエンス
岡惠介 著 2,800円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-20-9 C0039 A5判並製 264頁 2021/4刊  
山の恵みをいただき、畑の実りを願い、ときに災害に脅かされながらも、森に生き続ける北上山地山村の人びと。 フィールドワークで訪れた安家に魅了され、そこに棲みつき、20年にわたって人びとと生活をともにした著者が描く、 山棲みの暮らしとこころ。2つの章を追加し、1つの章を大幅に書き換えた、増補改訂版。
 T 北上山地山村の暮らしから   W 本当の桐は焼畑で育った
 U 木の実の生業誌        X 危機に備える重層的レジリエンス
 V 焼畑の生業誌         Y 野生中大型哺乳類の利用とその減少
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『火山と竹の女神』  ──記紀・万葉・おもろ
福寛美 著 2,500円+税 評論
ISBN978-4-909544-18-6 C0095 四六判上製 225頁 2021/4刊  
大地は鳴動し、噴煙で昼なお暗く、海彼から津波が押し寄せ、空からは隕石が降る…… 日本列島が猛々しい相貌をおびていた神話の時代に生まれたコノハナノサクヤビメは、『竹取物語』においてどのような像を結ぶのか。 海人のダイナミックな足跡を神話や万葉集に追う「海人考」、霊力を持つ鷲の姿を琉球の神歌集『おもろさうし』にさぐる「おもろ世界の鷲」を併せて収録。
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『グローバリゼーションとつながりの人類学』
越智郁乃・関恒樹
・長坂格・松井生子 編
5,600円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-19-3 C1039 A5判上製 400頁 2021/4刊  
接続と断絶を繰り返しながら、人々は生きていく
グローバリゼーションを経た現代社会において、人々が紡ぎ出す「つながり」はいかなる意味をもつのか。 フィールドワークにこだわり、世界各地の人々の日常生活に着目しながら、人やモノが境界を越えて結びつく様子を生き生きと描き出す14編のエスノグラフィー。
T ネーションと記憶 U 新しいつながり V ケア・支援の現場から W ツーリズムとつながり
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『沖縄の空手』  ──その基本形の時代
津波高志 著 1,800円+税 スポーツ
民俗
ISBN978-4-909544-17-9 C0039 四六判並製 192頁 2021/4刊  
唐手? 空手? KARATE? 2021年の東京オリンピックで初めて正式種目に採用され、注目を集める空手。 ではその空手は、どこで生まれたのでしょうか? 答えは「琉球」。そして大正以降に日本本土へ、戦後に世界各地へひろまったという歴史をもちます。 しかし、琉球王国時代の沖縄で、空手がどのように発生したかはほとんどわかっていません。本書では、確かな資料や伝承を掘り起こし、 それらを丁寧に整理することで、空手の起源に迫ります。
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『経済更生運動と民俗』
 ──1930年代の官製運動における介在と変容
和田健 著 4,500円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-16-2 C1039 A5判上製 224頁 2021/3刊  
戦争へいたる「空気」は、誰がどのように作ったのか?
満州事変の翌年に始まった「農山漁村経済更生運動」は、「生活改善指導」の名の下、緩やかに人びとの生活に介入し、 それまで行われていた民俗慣行は変化していく。むらの相互扶助システムは、いつのまにか相互監視の役割を果たすようになり、 「守らなければならない」という雰囲気が人びとを包み込む。日中戦争開戦へと至る「空気」はどのようにつくられたのか? 茨城県がとりまとめた『経済更生計画書』を読み込み、官製運動が「民」を動かすメカニズムに迫る。
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『井上靖の原郷』
  ── 伏流する民俗世界
野本寛一 著 2,500円+税 民俗学
文学評論
ISBN978-4-909544-15-5 C0095 四六判上製 224頁 2021/2刊  
没後30年記念出版!井上靖の命日(1/29)前後に読売新聞で特集記事が組まれます。
民俗学から読む井上文学。「ここで私という人間の根柢になるものはすべて作られた」とまで語られる、郷里・伊豆湯ヶ島の風土から作家は何をうけとったのか? 『しろばんば』『あすなろ物語』など自伝作品の舞台を長年にわたってフィールドワークしてきた民俗学者による作品読解。 聞き書きと作品が響き合い、作家の深奥に伏流する民俗世界が浮かび上がる。
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『「くだらない」文化を考える』
  ──ネットカルチャーの社会学
平井智尚 著 2,300円+税 社会学
メディア
ISBN978-4-909544-14-8 C0036 四六判並製 320頁 2021/2刊  
炎上はどうやって起こるのか?
炎上、祭り、ネットスラング、アスキーアート、オフ会、MMD、MAD……。2ちゃんねるやニコニコ動画などを舞台にネットユーザーが生み出した文化は、 たしかに「くだらない」。倫理的にも、表立ってはとりあげられにくい。だからといって、それらは論じられないままでよいのか。 炎上など SNS で起こる現象やそこで使われる言葉、また人びとの振る舞いも、その起源は2ちゃんねるなどのネットカルチャーにある。 現在ではオワコンといわれる「2ちゃんねる圏」の文化に、あえて今、社会学の知見を用いて大まじめに切り込む、ネットカルチャー論。
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『宮沢賢治論 心象の大地へ』
岡村民夫 著 3,200円+税 文学
評論
ISBN978-4-909544-13-1 C0095 四六判並製 512頁 2021/1刊  
著者25年にわたる賢治論を、大幅な改訂を加えて集成!
フランス文学研究者でありながら、90年代なかばから精力的に賢治研究を続けてきた著者の集大成論集。 構造主義・記号論といった現代思想のアプローチによる初期の論考に始まり、しだいに身体的・物質的・地理的・歴史的な 要素への傾斜を見せ、フィールドワークを重視した近年の論考に行き着きます。温泉に親しんで育ち、映画や音楽を愛好し、 リゾート地の花壇を設計し、世界のベジタリアンが集う大祭を夢見た賢治。一筋縄ではいかない賢治の正体に、さまざまな観点から迫ります。
 ★第33回 宮沢賢治賞を受賞しました。
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『井上靖とシルクロード』
 ──西域物の誕生と展開
劉東波 著 5,400円+税 文学
評論
ISBN978-4-909544-12-4 C1095 A5判上製 320頁 2020/12刊  
史実の空白からはばたく、作家の想像力
1980 年代のシルクロードブームを牽引し、人々に西域の夢とロマンを届けた井上靖。しかし、「敦煌」や「楼蘭」をはじめとした 井上のほとんどの西域物は、井上が現地を訪れる以前に書かれています。足を踏み入れたことのない西域をどうして描くことができたのか?  本書では井上が典拠とした資料と作品本文の詳細な比較から、史実と想像力がせめぎあう歴史小説創作の秘密に迫ります。
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『「小さな鉄道」の記憶』
 軽便鉄道・森林鉄道・ケーブルカーと人びと
旅の文化研究所=編 2,700円+税 鉄道
人文
ISBN978-4-909544-11-7 C0065 四六判上製 288頁 2020/11刊  
暮らしの真ん中を走った、小さな鉄道の物語
主要都市を結ぶ幹線鉄道の網目からもれた地域に、人びとは細い線路を敷き、そこに小さな列車を走らせた。地場の産業をのせ、 信仰や観光をのせ、そして人びとの暮らしと想いをのせて走った鉄道の、懐かしく忘れがたい物語。 明治 5 年の東京─横浜間の鉄道開通以来、鉄道大国・日本は様々な出来事を鉄道の歴史に刻んできました。そのような大文字の 鉄道史からは漏れてしまう、小さな鉄道の小さな物語を書きとどめたのが本書です。向かい合う膝と膝がくっつき、窓のすぐ外に 家の軒先が並び、家々の晩のおかずの匂いが車内に満ちる……。人と人との接触が希薄にならざるを得ない今だからこそ、 そんな人間くさい鉄道の物語を皆様にお届けしたいと思います。
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『立原道造 受容と継承』
名木橋忠大 著 4,500円+税 文学
評論
ISBN978-4-909544-10-0 C1095 A5判上製 200頁 2020/7刊  
抒情詩に隠された、模倣者の手つき
高原の夏、風の声、水のせせらぎ、雲の流れ、愛、夢、そして失われた永遠の青春……。立原道造は叙情と郷愁に満ちた詩作 によって、同時代に多数の模倣者を生み出した。しかし、立原自身も一人の巧みな模倣者だったのである。リルケ、堀辰雄、 芳賀檀などからの影響や、和歌引用の精査を通し、模倣者としての立原の一面を実証的に明らかにし、早すぎた晩年、 立原がなそうとした最期の飛翔のゆくえに迫る。
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『鷗外文学の生成と変容』
 ──心理学的近代の脱構築
新井正人 著 5,400円+税 文学
評論
ISBN978-4-909544-09-4 C1095 A5判上製 320頁 2020/6刊  
学知はどのようにして小説になるのか?
明治期において小説とは、「心」(内面心理)を捉えることで人間存在を描き出す、リアリズムに根ざした特権的な文芸ジャンル だった。しかし、森鷗外にとって小説とは、現実の模写ではなく、理想的な人間像や世界観を提示すべきものだった。 当時最新の心理学・哲学・精神病理学などの学知を受容していた鷗外は、それをどのように小説表現に昇華させ、リアリズムを 乗り越えようとしたのか。学術書への自筆書き込みを仔細に検証し、鷗外の文学的営為を跡づける。
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『木地屋幻想』
 紀伊の森の漂泊民
桐村英一郎 著 2,000円+税 民俗学
ISBN978-4-909544-08-7 C0039 四六判上製 168頁 2020/6刊  
熊野の山中に、幻の漂泊民を追う!
山窩(さんか)とならび、その実像が謎に包まれる漂泊民・木地屋(きじや)。いにしえより、良木を求め、山々を渡り歩きながら 椀や盆を作った。ロクロを発明したとされる惟喬親王を祖に持ち、天皇の綸旨(命令書)を携え、どの山でも八合目以上なら原木 切り取りの特権が与えられていたともされる。熊野在住の元新聞記者の著者が、木の国・紀伊の深い森にかすかに残された木地屋の 足跡、言い伝えをたどり、近代の訪れとともに消えてしまった木地屋の幻影を追った一冊。
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『沖縄芸能のダイナミズム』
  ──創造・表象・越境
久万田晋、
三島わかな 編
2,800円+税 音楽
舞踏
ISBN978-4-909544-07-0 C0073 四六判並製 384頁 2020/4刊  
喜怒哀楽が 歌になり 踊りになる
琉球の島々で育まれた「民俗芸能」、王朝で生まれた「宮廷芸能」、近代メディアによって広まった「大衆芸能」など、多彩で ゆたかな沖縄芸能の数々。移民と共に海を渡った踊りや、電波にのって日本全国に届けられた歌など、芸能は沖縄内にとどまる ことなく、現代に至るまで、時空間をこえてさまざまな展開を見せている。伝統と変容の間でゆらぎ、時代の変化に翻弄され、 それでも人々のアイデンティティであり続けた沖縄芸能の 300 年を、さまざまなトピックから描き出す。
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『琉球王国は誰がつくったのか 』
  倭寇と交易の時代
吉成直樹 著 3,200円+税 日本史
ISBN978-4-909544-06-3 C0021 四六判上製 344頁 2020/1刊  
首里城の王たちは、いったいどこからきたのか?
沖縄はもちろん、日本全国に大きな衝撃を与えた首里城焼失のニュース。首里城は、15 世紀初頭、尚巴志にはじまる琉球国の王城 だった。農業を基盤とし沖縄島内部で力を蓄えた豪族が、抗争の末に王国を樹立したというのが通説だが、これは真実だろうか?  政情不安定な東アジアの海では、倭寇をはじめ、まつろわぬ者たちがしのぎを削っていた。王国の成立に彼らが深く関わっていたこと を多角的なアプローチから立証し、通説を突き崩す新しい琉球史を編み上げる。
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『 ケアを描く 』
 育児と介護の現代小説
佐々木亜紀子・光石亜由美・米村みゆき 編 2,000円+税 人文
文芸
ISBN978-4-909544-05-6 C0095 四六判並製 256頁 2019/3刊  
育児や介護は、現代小説でどのように描かれているのか?
長らく家庭というとじた領域で、主に女性によって担われてきた〈ケア〉労働。介護の外部化や男性 の子育て参加など状況は大きく変わりつつあるものの、密室育児や介護施設での虐待など、依然とし て問題は山積しています。そのような、揺れるケアの現場を、フィクションはどのように描いている のでしょうか。小川洋子・多和田葉子・角田光代・三浦しをん・辻村深月・桐野夏生・金原ひとみな どを中心に、〈ケア〉というキーワードから現代小説に新しい光をあてる一冊です。
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『井上靖 未発表初期短篇集』
井上靖 著
高木伸幸 編
2,400円+税 小説
ISBN978-4-909544-04-9 C0093 四六判上製 280頁 2019/3刊  
文壇に登場する以前、雌伏と暗中模索の戦前期に書かれた作品群を初公刊。ユーモア・ミステリ・時代物と、 多彩なジャンルで自らの可能性を試していた、昭和の文豪の知られざる20代の軌跡。未発表のまま長くしまわれていた、戦後 唯一の戯曲も併せて収録。
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現代語訳 『童子百物かたり 』
  東北・米沢の怪異譚
吉田綱富 著
水野道子 訳
2,300円+税 民俗
伝承
ISBN978-4-909544-03-2 C0039 四六判並製 312頁 2019/3刊  
平易な現代語で甦る?江戸後期の怪異譚
孫や曾孫たちが、そのまた孫や曾孫たちに語ってくれれば……。名君・上杉鷹山に仕え、94 歳の天寿を全うした米沢藩士・吉田綱富 が、その晩年に書き残した『童子百物かたり』。狐やうそこき名人が活躍する笑い話、水女や疫病神が登場する怪しい話、酒呑童子 をはじめとする有名説話のバリエーションなど、民俗学的にも興味深い、不思議な話の数々。
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『 近代の記憶 』
  民俗の変容と消滅
野本寛一 著 3,400円+税 民俗
風習
ISBN978-4-909544-02-5 C0039 四六判上製 400頁 2019/1刊  
日本が失ってしまったもの
高度経済成長がもたらした社会変容によって、日本人の生活と価値観は大きく変わった。日本人が、それまで守り、また多大な 恩恵を受けてきた「民俗」は、衰退・消滅を余儀なくされることになる。最後の木地師が送った人生、電気がもたらした感動と 変化、戦争にまつわる悲しい民俗、山の民俗の象徴であるイロリの消滅など、人びとの記憶に眠るそれらの事象を、忘却の波から すくいだし、記録として甦らせる。高度経済成長期の末期から現在に至るまで、半世紀近く日本を歩き続けた民俗学者が聞き取った、 失われた民俗の記憶。
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『〈原作〉の記号学 』
 日本文芸の映画的次元
中村三春 著 3,200円+税 映画
ISBN978-4-909544-01-8 C0074 四六判上製 288頁 2018/2刊  
すべての創作物は第二次テクストである
文学作品を原作とし、その変異としてあるはずの文芸映画が、にもかかわらず、かけがえのない固有性を帯びるのはなぜか。 『雪国』『羅生門』『浮雲』『夫婦善哉』『雨月物語』など戦後日本映画黄金期の名作から、『心中天網島』などの前衛作、 『神の子どもたちはみな踊る』『薬指の標本』といった現代映画までを仔細に分析し、オリジナリティという観念に揺さぶりをかける。
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『琉球王権と太陽の王』 
吉成直樹 著 3,000円+税 日本史
ISBN978-4-909544-00-1 C0021 四六判上製 320頁 2018/1刊  
正史が描く虚構の王たち
舜天王統、英祖王統など、琉球の史書に登場する初期王統は、本当に存在したのか?そして、琉球の王たちはいつから「太陽の王」 になったのか?進展目覚ましい琉球考古学を主軸に、「おもろさうし」や神話学、遺伝学、民俗学などの成果を動員し、琉球王府の 正史に潜む虚構の歴史を照らし出す。琉球史の定説をくつがえす一冊。
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